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予約3か月待ちの小児外科医の想いとは?


著名な小児外科医が、医師ではない人に本格的な便秘講座を開催する本当の想いとは?


子どもの便秘への理解が乏しい


中野美和子先生は小児外科医として、もともとは鎖肛やヒルスシュプルング病など先天的な排便困難症状がある子どもたちの手術や術後の長期フォローを行っていました。


そんな中、先天性ではないけれど、重症の便秘で苦しむ一般の子どもたちの多さを知り、当時としては非常に珍しかった子どもの排便外来を全国にさきがけて「さいたま市立病院」に開設。


中野先生の外来へ来る子どもの多くは、便秘で長い間苦しんできて、他の医療機関で治療も受けていて、でもなかなか改善しない・・・というケース。


悪化して治らない原因の一つに、医療専門職の間での小児の重症便秘に対する理解が乏しい・・・という現実もあるのだそうです。

 

 

便秘は立派な病気なんだけどね

 

便秘で困っているたくさんの親子に長年向き合ってきた中野先生は「便秘は適切な治療が必要な病気なのに、医療専門職の中にも一般の人の中にも『たかが便秘でしょ』と考える人が多く、その結果、なかなか治らずどんどん長期化&重症化していくんです。便秘は立派な病気なんだけどね」


そして、どうしようもなく困ってしまった親子が、全国&海外から、最後の最後に中野先生のところへやってきます。だから中野先生の排便外来は数ヶ月先まで予約がいっぱい。


小児の便秘に詳しい医師がまだまだ少ないこともあって、テレビや雑誌で子どもの便秘特集があると、中野先生はひっぱりだこ!本当にお忙しい方なのです!


いいわよ!喜んで手伝うわ!

 

そんなお忙しい中野先生なのですが、ご自身の多忙な治療活動のかたわらで「小児の重症便秘への理解を広げたい」という熱い思いを持って、全国の保健医療専門職や保育教育専門職を対象として講演会や研修会を行ってきました。


そして私がある時、きっと断られるだろうと思いながら、ダメもとで恐る恐る


「保育や保健医療等の子育て支援の現場で活躍する人たちが“子どもの便秘相談が増えているけれど、自信を持ってアドバイスができない”と困っています。そうした人々を対象に、子どもの便秘についてしっかり学ぶ、“家庭と病院を結ぶ★子どもの排便&便秘アドバイザー養成講座”を始めたいのですが、お力を貸していただけないでしょうか?」


とお願いしたら、「いいわよ!すごく大切な講座だと思う!喜んで手伝うわ!」とすぐにOKのお返事!もう嬉しくって大感激!!


こうして「家庭と病院を結ぶ★子どもの排便&便秘アドバイザー養成講座」は誕生しました


大切なことは寄り添うこと


中野先生は小児外科が専門なのですが、心理学やコミュニケーションや精神医学の知識&スキルもプロ級です。


どのくらいのプロ級かと言うと、中野先生が開催する心理や精神医学の勉強会に、現役の精神科医の方々が学びにくるほどのプロ級なのです!


なぜ?それは、中野先生が排便で困っている子どもたちの治療を行ってきた中で、重症便秘治療のためには、一般的な医療行為だけでは不十分だと気付いたからなのだそう。 「困っている親子の気持をしっかり理解して受け止めて、そして寄り添うことが何より大切」。そのために、長年かけて心理学・コミュニケーション・精神医学をプロ級レベルまで学んだのでした。

 

そんな中野先生が「家庭と病院を結ぶ★子どもの排便&便秘アドバイザー養成講座」の中で強調することは次の3点:


  1. アドバイスよりも大切なことは、便秘で困っている親子の気持をしっかり受け止めて寄り添うこと。そうしてもらえて初めて、親は子どもの治療を前向きに続けていく気持ちになれる


  2. 親子の気持ちを受け止めて寄り添うためには、子どもの便秘の状態を的確に理解できることが重要


  3. 上の1&2は、医師でない人も、適切に学ぶことでできるようになる。特に、保育や保健医療等の子育て支援専門職は、親が子の健康について相談しやすいポジションにいるキーパーソン。便秘で困っている親子をサポートするために、家庭と病院を結ぶ懸け橋になれる貴重な人材。


カラダの声を聴くことができる人

 

中野先生は「便秘で辛い思いをしたけれど、でもそれをきっかけに、自分のカラダの声をちゃんと聴けるようになった!...というような子どもと大人を増やしたい」「便秘のツライ経験は自分の身体の“何かおかしい”という声を聴く力が磨かれるチャンス!...ととらえてほしい」という思いを持って、便秘治療にあたっています。


便意という、自分の身体の中の感覚をしっかり感じとって健康に排便することで、「あ~出てすっきりした!」という快の感覚を得ることは、「人間として生きることの基本」。 先の読めない変化の激しいAI全盛の“今”という時代を幸せに生きていくために、これからさらに重要になっていく「人間として生きることの基本」です。


「頭でグルグル考えてばかりいないで、内臓の声がちゃんと聴ける子どもと大人が増えてほしい」と祈りながら、中野先生は今日も便秘で辛い思いをする親子に向き合っています。

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